「におい」で症状がでるのに血液検査が正常で治療薬も効かなかったら、それは化学物質過敏症

< 臭いと頭が痛くなるのに検査正常で、薬も効かなかったら、それは脳の神経の過敏症 >

空気中に匂いの元となる物質があると、
ヒトはそれを鼻の嗅覚で匂いとして感じます。
匂いに過敏な人は、それによって
頭痛や倦怠感などの症状がでます。
匂い程度の化学物質の量では、
血液検査は異常値となりません。
鼻の嗅覚からの信号が脳に伝わって、
感情が変化したり、
人によっては、頭痛などの不快な
症状があらわれます。
そのような機序による症状には、
鎮痛薬やアレルギーの薬は効きません。
脳以外の身体に炎症がおきているわけではないので、
ステロイドも無効です。
このように、化学物質が、
鼻の嗅覚から脳に作用して症状をおこす
病気を化学物質過敏症といいます。

化学物質過敏症と混同しやすい病名の1つは、
接触皮膚炎です。
例えば、化学物質が衣類に残っていて、それを着た人の
皮膚に化学物質がついて湿疹をおこしたら、
それは接触皮膚炎です。
化学物質に過敏で湿疹になるのだから、
化学物質過敏症と言いたくなりますが、
化学物質過敏症と接触皮膚炎は、
発症メカニズムがまったく違う、別の病気です。
接触皮膚炎では、皮膚に炎症が
おきますので、ステロイドが有効です。

●化学物質過敏症 ズームイン

●金城学 化学物質過敏症研究家
ドキュメント「化学物質過敏症~私たちは逃げるしかないのです」

●ふくずみアレルギー科 化学物質過敏症

化学物質過敏症

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