手についたウイルスが口から入って夏風邪

夏風邪

普通の風邪は寒い冬に流行します。しかし、夏風邪は暑い夏に感染する特殊な風邪です。
冬に鼻水や咳症状があったら風邪ですが、夏の風邪は症状がちょっと変わっています。
お腹が痛んで下痢をして吐くことがあります。

胸の違和感がしたり、悪化すると胸が痛んだり脈が乱れたり息苦しくなることもあります。

子供の場合は、口や手足に水疱ができることがあります。口の奥やのどが痛んだりします。
目がかゆんだり痛む、はやり目も夏風邪のウイルスによっておこります。

アデノウイルスが原因の、夏のはやり目である咽頭結膜炎は
昔はプールで感染することが多かったので、プール熱という名前がつきました。

しかし最近ではプールに塩素を入れていますのでプールで感染することは少なくなりました。

腸管ウイルス(エンテロウイルス属)による、ヘルパンギーナや手足口病は、子供に多い夏風邪です。

ヘルパンギーナは発熱し、口の中に水疱性の発疹ができます。

口だけでなく手足にも水疱性の発疹がでたら、手足口病です。

エンテロウイルスは、腸で増殖するウイルスという意味です。

便にウイルスが排出されますので、トイレの後は手にウイルスが付着していないように
する必要があります。ウイルスがついた手で食品に触り、
それを誰かが食べると、口からウイルスが入って感染してしまいます。

お腹の腸でウイルスが増えると、下痢となりお腹が痛み、嘔吐したりします。

医学的にはウイルス性胃腸炎であり、俗には「おなかの風邪」とも言います。

日本の家庭では、夏になると緑茶をやめて麦茶に変えることが
多いようです。
しかし緑茶にはカテキンが入っていて、風邪のウイルスに対する免疫力を高める効果があります。

お茶を飲まないと病気に負けやすくなるのです。

麦茶を飲んでもいいですが、緑茶を飲むのをやめてしまわないようにしましょう。
ただし、緑茶にはカフェインも入っていますので、麦茶のように大量には飲まない方がいいでしょう。
夏の朝はまず緑茶を飲み、麦茶はその後にするのがおすすめです。

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